私たち風のすみか農場は来年度から3年間のスパンで相模原市に協同事業を申請しています。
これは市民提案型協同事業という制度を利用したもので、H21年度から3年間市と
協同事業をした経緯があるのですが、また今回新たな提案をさせていただきました。
前回の3年間は「地域にある観光資源と農業資源を活用しての若者支援と地域の
活性化事業」という内容で、様々なイベントや若者の農業体験などを行ってきましたが、
今回は更にブラッシュアップした企画を提案してきました。
今回の企画は「中間的な働く場の創造」と「就農支援」の2つが大きな柱となっています。
中間的な働く場とは、今職探し中の若者に必要な、本格的な就職の前段階で
緩やかに働くことのできる場所のことです。緩やかといっても、もちろん職場ですので、
給料は支払われ、かつ若者たちに必要なサポーターも整備されている、
そんな職場です。
若者たちには、そういった職場へのニーズが多く、そういった働き場があることで、
円滑に社会へ飛び出していけるのです。
なかなかそういった場所を整備するのは、色々と条件的に難しいのですが、私たちの
農場を活かしてそういった活動ができると、とても良い支援の武器となります。
ここでのポイントは4つ。
1.加工所作り
~農事業が拡大すると大量野菜ができます。その野菜の加工、販売を通して
雇用を生み出そう。
2.農業イベントや観光農業
~今までのイベント(ブルーベリー狩りなど)の発展
3.自前の食事業への食材供給
~パン屋さんとカフェへの確実な販路は農場経営のありがたい礎。
4.マルシェの発展
~マルシェが大きくなれば、観光客を巻き込める更なる展望へ。
と、まあ、色々な可能性が農業には広がっています。もちろん農作業、畑の技術の
ブラッシュアップが何よりも必要なのは言うまでもないのですが。。
そしてもう1つの柱は就農支援です。これは当然地域活性ともモロにリンクして
いるんですが、農業を本格的に希望する若者がいれば、周辺の農家さんと協力
した研修などを実施して就農支援をしていこうというものです。
なかなか本格的な就農希望をする若者は多くないとは思うのですが、市の担当課の
強い要望もあり、提案に組み込みました。実際、そういった若者が多くなってくることは
私たちの強い希望でもあります。
こういったことをオブザーバーや審査員、一般の市民の方々や他の提案団体の前で
公開プレゼンが行われましたので、お話してきました。
3年間で少なくない税金を使いますので、しっかりと熱いプレゼンをしてきましたよ。
ちなみに他の団体の提案には、「エコ発電事業」「携帯メルマガを使った孤独な子育て
・産後うつ・乳幼児虐待の予防解消事業」「間伐材で森林再生する商品開発事業」
など面白そうなものがいくつもありました。
自分のプレゼンでは、担当課の市のスタッフと一緒に壇上に上がったのですが、
ナイスフォローもあり、無事にプレゼンを終えることができました。
最後はこう締めました。
「若者支援は農業を始め、就労支援や福祉など複合的な課題が絡み合っています
ので、これまでの縦割りの枠組みを超えた連携と協働をしていきたいと考えています」
口で言うのも、文字に書くのも簡単です。
これから、始まってからの現場で、良い共同事業をしていきたいです。(まだ通って
いませんが。。) (御)
ハナレグミ「さよならカラー」
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